
ふるさとの光と風が育んだ八十年の実り
福島県文学賞受賞者で同賞審査委員を務めた宍戸芳夫さんの作品集。宍戸さんは福島県伊達市出身。東京の大手出版社で長く文芸関係の雑誌、書籍の編集に従事し、退職後の平成17年に福島県泉崎村に転居した。
「泉崎にて」は転居後、この地での見聞、体験を基に書かれた福島県に関わりある文章を中心にまとめた。特に平成18年度福島県文学賞に輝いた「儀式は終わった」はミステリーテイストの秀作。県紙・福島民報に連載された人物評伝「信夫山治貞」「東野辺薫」も収録した。
表紙カバーは、転居した泉崎村の烏峠に鎮座する江戸時代中期の烏峠稲荷神社の写真を著者自身がデザインした。
泉崎にて 宍戸芳夫 著